こどもと生成AIの関わり方とその影響

調査概要
株式会社ベネッセコーポレーションが実施した、生成AIに関する認知や利用実態についてのアンケート調査である。対象は小学3年生から6年生の子どもとその保護者1,032組で、2025年11月5日から6日にかけてインターネット調査として実施された。調査は、生成AIの認知度や利用経験、利用時の意識や家庭での関わり方などを把握することを目的としている。
調査結果
調査からは、生成AIが子どもたちの生活に広がりつつある実態が明らかとなった。
- 小学生の生成AI認知率は約74.7%
- 利用経験は8割以上と高水準
- 約4割が学校の授業や宿題で活用
また、利用による影響として
- 「情報収集力が高まった」などのポジティブな変化
- 「考える機会が減った」といったネガティブな側面
が同時に見られた。さらに、
- 約半数の子どもがAIとの対話に安心感を持つ
- 一方で、AIの誤りを経験した子どもも多い
など、利便性とリスクが共存していることが示されている。
専門家の見解
株式会社ベネッセコーポレーションのシンクタンクであるベネッセ教育総合研究所 統括責任者・教育イノベーションセンター長 小村俊平氏が見解を示している。
小村氏は、生成AIがこの数年で急速に子どもや家庭に浸透し、日常的に利用される存在となっている一方で、家庭内でのルールづくりや親子の対話は十分に進んでいないと指摘している。また、子どもたちはAIに対して「楽しい」「安心する」と感じるなど親しみを持ちながら利用しているが、同時に誤情報に気づく経験もしており、一定のリテラシーが育ちつつあることも示されている。
さらに、生成AIの活用によって情報収集力の向上といったメリットがある一方で、「自分で考える機会の減少」といった懸念も存在している。そのため今後は、家庭と学校が連携しながら、AIのリスクも踏まえつつ、どのように効果的に活用し、人間ならではの思考力を育てていくかが重要であるとされている。
まとめ
アソビットグループでも生成AIが子どもたちの生活に身近な存在となっている現状を踏まえ、その関わり方を考えていく必要があると感じた。こどもたちはAIを便利なツールとして活用する一方で、その情報をそのまま受け取ってしまう可能性もあるため、大人が適切な使い方を伝えていくことが重要である。また、学童保育の現場においては、AIに頼りすぎるのではなく、自分で考える力や他者との関わりを通じた学びを大切にする視点も求められる。今後は、こどもたちがAIと上手に向き合いながら成長できるよう、遊びや学びの中でバランスの取れた関わりを意識していきたい。
株式会社ベネッセコーポレーション(2025)「生成AIの利用に関する意識調査」


